概要
IBMを辞めてからの数ヶ月で開発していたサービスを公開しました。
プログラマー・データサイエンティスト・デザイナー向けの、職務経験やキャリアアドバイスを売買できるスキルシェアサービスです。
どんなサービスなの?
価値観や将来設計が近いアドバイザーから1時間7,500円で、
働いたことのある会社の内情を聞いたり、キャリアアドバイスを受けることができます。
また、職業経験をマネタイズしたいユーザーは、1時間6,000円で職業経験をシェアできるようになります。
30分の面談をお願いしていて、審査に通過した方は、アドバイザーとして活躍できます。
(面談はこちらから予約できます。)
求人領域の、Rettyみたいなサービスを作りたかったのです。
また、mercan のような、より働く中の人にフォーカスしたメディアが各企業にないなと思っていて、それを解消したかったです。
mercanを見ると、mercariにはこんな人がいるんだな素敵だなと感じることが多く、一方で人事や広報からの発信が主な企業も多いのが現状だと思っています。
アドバイスの受けかた
アドバイザーになるには
なんでつくったのか
3つあるのですが、
① 自分が理想の働きかた(生きかた)に至るまでに、踏むべきステップとアクションを明確にできるようになればいいと思った (それを実現している人から聞くことができればもっといいと思った)
学生の時、わたしは何から初めていいのか分かりませんでした。
インターンや留学を通して、少しずつ世の中のことが分かってきて、何から初めていけば目標に近づけるのかが分かってきた気がします。
その時から、自分が思い描いている生活を実現している人に聞ければいいなと思っていました。
わたしの場合はこんな感じでした。
② 自分と将来設計が近い人から、会社の中の話を聞きたかった
わたしの話になりますが、新卒で入社しようとしていた業界はIT、職種はSEとプログラマー(自社製品開発)でした。
地元で会社を立ち上げて、畑をしながら、家族と一日三食をともにしたいなと思っていたので、プログラマーとしてのキャリアが一番それに近いと思ったからです。(定年後はハワイでお土産やさんをしたいです)
そこからは、以下のような情報から会社を絞りました。
目的 | 何をしたか | |
匿名の内部意見 | 業務内容、環境、年収、福利厚生など、一般的に公表されている情報の取得 | ・Vorkersを見る |
実名の内部意見 | 匿名の内部意見の裏付け | ・会社の中の人に話を聞きにいく(オフィシャル) ・会社のプロダクトの勉強会にいき、飲み会にいく(アンオフィシャル) |
おそらく、このように
① 将来どういう暮らし、生き方がしたいか
② それが実現できそうな業界・職種
③ それが実現できそうな会社
という順番で就職・転職を進めていくのではないでしょうか。
はたまた②や③では①を実現できないから起業する方もいると思います。
②の「それが実現できそうな業界・職種」までは、情報収拾していく情報と、実情のズレってあまりないんじゃないかと思います。
例えば、IT業界はフリーダムみたいなイメージって、割とハズレてはいないですし、業界の色みたいな世間的に言われているようなイメージと、個人の感覚の間でズレることは少ないと思います。
ここでズレてしまうのは、①「将来どういう暮らし、生き方がしたいか」が自分の中でブレていることが多いのかと思います。
問題は「③ それが実現できそうな会社」ではないでしょうか。
わたしの場合は、振り返って見るとこういうことがありました。
実際のところ、どの企業もとても親身になってアドバイスしていただける方ばかりでした。
そんな中、その人が将来目指している姿次第で意味合いが変わってくる言葉も多いのではないかと思いました。
この時に、そもそも最初から将来設計が似ている人(すでに実現されている人)でかつ、自分と同じ経験をしている人から話を聞いた方が早いのではと思いはじめた気がします。
③ 地方に住む学生や転職希望者にも、東京に住んでいるのと同じ質の情報を届けたかった
私の出身は、石川県の金沢市という場所なのですが、主に関西の大学に進学する人が多いです。
最近では新幹線が通ったので、東京へアクセスしやすいですが、それでも肌感では関西へ多くの人が進学します。
また、私の同期には、関西の大学出身の方々が多くいました。
こんな感じで、周りに地方在住だった方が多いのですが、
その人たちからよく共通で聞こえてきたことは、
コネクションづくりの限界 です。
上のトピックで書いたように、実名の内部意見というのが、とても重要だと思う反面、地方にいながらそのような人たちを見つけたり、直接ヒアリングするのって、とても難しいのではないでしょうか。
また、新卒で就職活動をする学生の場合だと、滞在費にも限界があります。
そんな中で、質の高い情報を、どこにいても手に入れられるようにしたかったです。
アドバイスを受ける側のメリット
上記に記載した繰り返しにはなるのですが、
・自分が理想の働きかた(生きかた)に至るまでに、踏むべきステップとアクションを明確にできるようになる(それを実現している人から聞くことができる)
・自分と将来設計が近い人から、会社の中の話を聞きたかった
・地方に住む学生や転職希望者も、東京に住んでいるのと同じ質の情報が手に入る
の大きく3つです。
アドバイザー側のメリット
現状、アドバイスをする側の人のメリットは、
・職業経験をマネタイズできること
・かつての自分と同じ困りごとをしている人の手助けができること
を考えています。
noteやQiitaのように、プラットフォーム上での評価をあげれば、その人自身に付加価値がつくような仕組みでは現状ありません。
アドバイスを重ねていく中で、GoodJobというプラットフォーム上でのユーザーの価値が上がっていき、リコメンドされやすくなるというインセンティブしかない今ですが、ヒアリングを重ねて改善していければなと思っています。
技術的なおはなし
フロントはReactで書いています。
趣味ですが、週末にはTronでdAppを作っています。
色々なアプリをみていく中で React多いなぁ触りたいなぁと思っていて、このプロジェクトで取り入れていくことにしました。
バックエンドは、スケールアップしやすいことと、Firestoreのベータ版が外れてSLAが公開されたことでFirebaseを使いました。
Stripeなど、決済のAPIを呼びに行くために、バックエンドはNodeJsで書いています。
最後に
私が社会人になって強く思ったのは、
入社前にその企業での経験が本当にキャリアにとって有益なものになるものなのかを確認するのは難しいなということです。
少しでも、これを解決できるように頑張っていきたいなと思う次第です。